またまた更新が遅れてすみません。前回の続きです。
前回をお読みでない方、もう忘れたかたは前回分を
読まれてからこちらをご覧ください。
では始まります。
Dr.Pから“歯の神様”に適正な歯の価格を言えば、もう一度自分の歯が生えてくる、と聞いたA氏はさっそく近くの神社に向かった。
とある神社にて
A氏「歯の神様、本当にいらっしゃるならこの30万円をさいせん箱にいれますからもう一度歯を生えるようにしてください。」
シーン、まったく反応がない。
A氏「やっぱりだめか、冷静に考えたら“歯の神様”なんているわけないよなー。まったくあの先生、冗談きついよ」
“歯の神様”「おい、そこの者、なんか用か?わしならここにおるぞ。でもおぬしには見えまい。歯をもう一度生えるようにしたいそうじゃな?それはおやすいご用じゃが、30万円じゃ話にならんわ」
A氏「こ、これは神様ご無礼をお許し下さい。まさか本当におられるとは思わなかったんです。今ちょっとお金がピンチなので、50万円では無理でしょうか?」
“歯の神様”「無理じゃな」
A氏「80万でなんとかお願いします。」
“歯の神様”「もう一声。」
A氏「この神様、がめついな。」
“歯の神様”「なにか言ったか?」
A氏「いえなにも、それでは98万円ではいかがでしょか?
そのぐらいが今は限界です。」
“歯の神様”「98万円ならよかろう。明日の朝、起きたら歯が生えておるはずじゃ。お代はその時でよい。くれぐれも自分の歯を大切にするんじゃぞ。ではさらばじゃ。」
A氏「98万円か、うーん高かったなー。でも完全に元通りになるならまあいいか。明日の朝が楽しみだなー。今日は疲れたから帰ってフロ入って寝よう。」
次の日の朝、目が覚めると
A氏「あ、歯がある。やったー、また生えたんだ。歯の神様ありがとうございます。代金はここに用意してあります。」
A氏の母「何、ブツブツ言ってんのよ。早く食べて会社行かないと遅刻するよ。ちょっとそのお金なによ、私にくれるの?」
A氏「え、違うよ、これは、、、、ところで母さん、今日、何曜日?」
母「今日は10月1日、月曜日に決まってんでしょ。はやくしないと遅れるよ。まったくいつまで寝てんだか。」
A氏「えー、あれは全部夢だったの?よく出来た夢だったなあ。まじで歯がなくなったと思ったよ。でもこれで1本でも歯がなくなるとえらく、たいへんだってわかってよかった。歯の神様ありがとうございました。これからは自分の歯をもっと大切にします。」
“歯の神様”「よしよし、それに気付いてくれてわしもうれしいぞ。ほとんどの人は歯を実際に失うまでは皆、歯の価値に気がついておらんからな。歯一本は100万円にも匹敵する価値があるんじゃが、みなわかっとらん。それを大切にせんとはもってのほかじゃ。」
A氏「え、神様いらっしゃるんですか?もう何がなにやら、わかんなくなってきた。でも神様、歯一本に100万円もの価値が本当にあるんですか?」
“歯の神様”「もちろんあるとも。次のような調査があるのじゃ。」
以下
岐阜医療技術短期大学での「歯の資産価値調査」アンケートから。
対象者は歯科医師261名、患者910名
質問は「健常歯(まったく虫歯のない生えたままの歯)1本あたりの価値と28本全部の価値はいくらに相当するか」というもの。
平均結果は
患者では1本あたり35万円、28本で973万円
歯科医師では1本あたり104万円、28本で2913万円
“歯の神様”「これほど差がひらくアンケートもめずらしいじゃろう。どちらが歯のことをよくわかっているかは言うまでもない。こんなに患者と歯科医師で歯にたいする価値観がちがうとはおどろきじゃ。」
ところで、あなたは前回の宿題でいくらの答えを出されましたか?
このアンケート結果とくらべてどうですか?患者平均の35万円ではインプラントもできない歯科医院もあります。安い医院ならできます。
あまりに安いとちょっと不安な気がしますが。
自費の価格は歯科医院によって相当な差があります。
1本60万、70万かかるところもあります。
でも健常歯35万円の価値はいくらなんでも安いといわざるを得ません。
地域差、個人差もちろんあるでしょうが、患者さんの歯に対する価値観の低さを見事にあらわしたアンケートと言えます。
A氏「たしかに、日本人の場合は自分もそうでしたが、歯に対する認識がかなり低い気がします。もっと歯の価値、大切さに気づいてほしいです。みんな、私と同じ夢をみればすぐわかりますよ。」
“歯の神様”「そうじゃ、みんな、一度自分自身がA氏だと思ってもう一度読んでみなされ。そうすれば本当に歯は大切だということに気付くじゃろう。」
アメリカでは歯の治療費が高いことはご存知かと思います。
そのため治療しなくてすむように歯への意識が高くなっている面があります。定期健診や矯正治療が普及しているわけです。
逆に日本では保険でかなり安く治療できるので歯は痛くなってから治せばいいという風潮から未だに抜けられない状態です。
しかし保険では機能的な回復が主体ですから審美面では十分な治療ができません。そのため大がかりな治療になった場合自費治療になり結構費用がかかります。1本100万だと思ってしっかり守ってください。予防で定期的に健診を受け早期発見、初期消火するほうが結局は経済的なのです。問題の先送りは最終的に損になります。
それでは今回はこの辺で。次回もお楽しみに。
by Dr.White
抜かない矯正にご注意